【 MARBLE    スキンシップ有りとは魅力的 】































・・・・・・・・・・・・・・逃げるか。













ガシッ










「逃がすかよ。」









ゾワワワワワッ




跡部に腕を掴まれては鳥肌が立つ。


「とにかくっ!マネージャーなんて嫌です。」

「やれ。」

「嫌。」

「やれ。」

「嫌だっ!」

「やれっつってんだよ!」

「嫌だっつってんだよ!!」


このまま行くと喧嘩が勃発しそうな勢いだ。
跡部は仕方なしに、声を和らげた。


「何で嫌なんだよ。」

「だって。面倒そうだもの。」

「・・・・・・・。」


ほーら。
正論言ったから反論できないんだー。

勝てそうな気がする・・・・・っ!!

は更に言葉を続ける。


「それに、私にとってのメリットが無い。」

「俺様の近くに居れるぜ?」

「それはデメリット。」


迷う事無く言うと跡部の眉間に皺が寄った。


「・・・・・・・・・・・・わかった。」

「諦めてく・・・・「マネージャーになった暁には、向日とジローで遊んでかまわねぇ。

「・・・・・・・・・。」


ま じ で す か っ!?


(コイツ食らい付きやがった。)・・・・ああ。」

「本当に!?」

「ああ。」

「・・・・・・。」


ジロー君と向日君に思いっきりスキンシップできるんだっ!
私にとっては最高のメリットじゃんっ!!

はそんな事を考えながら、やってもいいかも、等と思い始めていた。
すでにさっきまで自分が、マネージャーやりたくない、と思っていた事をすっかり忘れているようだ。


「あ!鳳君とのスキンシップもあり!?

「・・・・・・・・・鳳もかよ。」

「もちっ!!」

「・・・・・・好きにしろ。」

「いよっしゃぁっ!!!・・・・っやる!!」


両腕でガッツポーズをしながら喜ぶ

これはもうマネージャーするっきゃないっしょ!!











そうだっ!


ジロー君に報告しなければ・・・・っ!!









「・・・・っジロー君ーーーーーーーーー!!」



「お前そっちは・・・・・・・・・」








ガチャ


















「ギャーーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!????」





バタンッ












「・・・・・・・・・か・・・カオス・・・・。」

「お前、意味知らずに使ってるだろ。」


ドアノブに手をかけたまま座り込む
まるで絶望のどん底と言わんばかりの表情で冷や汗をかいている。


「・・・・・・・こ・・・混沌・・・。」

「日本語になっただけじゃねぇか。」








ガチャッ




















ちゃん!俺のパンツ見たッ!!??」


パンツ言うな。

扉を開けて慌てた芥川がに聞く。
はもの凄い勢いで首を横にぶるんぶるん振る。


「カオスって言ってたじゃねぇか。」


見たくねーもの見たからだろ、跡部はそう言ってニヤリと笑う。
その表情を見てはギョッとして芥川の後に逃げる。


「うるさい黙れ跡部!」

「アーン?てめぇ・・・誰に向かってンな口利いてんだよ。」

「跡部〜、ちゃんいじめちゃだめだよー。」


ナイスッジロー君ッ!

やっぱり貴方は私の味方なんだね。
さっき置いていったのは許してあげるっ!!


ちゃんは俺のなの!」

「うわっ。」


可愛らしいジロー君のお顔が近いですよっ!
ぎゅーってぎゅーって効果音付きそうな抱きしめっ!



かーわーいーいー・・・っっ!!



は理性に勝てず芥川を抱きしめ返した。


「・・・・・・何やってんだこいつら。」

「向日君あえてつっこみを入れないでいて。」


反論できないから。


ちゃんちゃん。」

「なぁに?」

「俺のマネージャーになってくんない?」


な ん で す と っ!?


「あ、あの。私、今、跡部に、部活の、マネージャーを、やれって、言われちゃったの。」

(何で文節分けしてんのかな)そうなのー?」

(ごめんつい)うん。」


それを言おうとしてさっきジロー君の青ラインのパンツ見ちゃったんだよ。結局見てたのかよ。


「でもそれでもいいや!ちゃんと一緒にいれるんだし!」


ぬおーーーっ!!!

私も嬉しいよジロー君と一緒にいれてッッ!!


「何や、、マネージャーやるんか?」

「申し訳ないけどそうなったみたい。」

「イヤイヤ、申し訳ないわけやないで。俺は嬉しいで?」

「そんな胡散臭い微笑でそんな胡散臭い言葉言わないで下さい。」

「うわきっつー。」


だって本当の事だし?


「ぎゃははっ!侑士言われてやんのー!」

「うっさいわ岳人。」


どうやらこの2人はとても仲が良いみたいだ。

は忍足と向日を見ながらそう思った。
にしても彼は何で飛び跳ねているのだろう、は向日を見て思った。


「んあ?何?」

「否・・・・。」

「岳人が飛んどるからやろ。」


失礼ながらも忍足の言葉にこくりと頷く。
すると向日は納得したように笑った。


「すげぇだろ!」

「・・・・・・・ウサギみたいで可愛い。」

「んなっ!」

「岳人可愛いやて。」

「くそくそっ!」


だって本当に可愛いんだもの。
ぴょんぴょん飛んでてウサギみたい。
またじゅるりととあるものが出てきそうだよ・・・・。

「・・・あ・・あの。」

「ん?何かな鳳君。」

「本当に、マネージャーしてくださるのですか?」

「うん。そのつもりなんだけど・・・・・嫌・・・かな?」


もし鳳君に断られちゃったら私の野望はどうなるのよさ。
ジロー君と向日君とそして鳳君とのスイートなメモリーを作るっていう野望は!!

当初から少し望みが発展している気がする。


「と、とんでもないです!大丈夫です!嬉しいです!!」


気を悪くさせてしまったのかと慌てて言う鳳の表情。

・・・・・・かーわいー(にたぁ

はついそう思ってしまっていた。


「・・・・・あの・・すっごい笑顔なのは何故・・・。」

「え。ああ、ごめんね。嬉しかったから。」


嘘は吐いていない。


「・・・・というわけで、本当にマネージャーやらせてもらっちゃうけどいいですか?」

「いいんじゃね?」

「改めて宜しくね、さん。」


宍戸と滝が言う。
芥川はの腕の中でこくこくと頷く。


「では、これからよろしくお願いします。」


は一応礼儀として深く頭を下げた。

今気が付いたんだけど。
この部活本当にホスト部だね。
皆さんお顔が大変お綺麗なこった。


















やったよお母さん!!











可愛い可愛い眠り姫と。




これまた可愛い可愛いウサギと。




これまたまた可愛い可愛い敬語キャラ。











氷帝、いい収穫できて最高ッ!!!!!





































Buck


































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大勢を扱うのって大変。
この話には、滝さんも日吉も何故かレギュラー専用部室に居ます。
原作と激しく異なりますが、彼ら2人もレギュラー候補っつー事で一緒の扱いにしちゃいました。

後、文中のジローの台詞「文節分け〜」ってのの補足をさせていただきます。

ぶんせつ 【文節】
日本語の言語単位の一。文を、実際の言語として不自然でない程度に区切ったときに得られる最小の単位。
たとえば、「赤い花が咲いた」という文は、「赤い」「花が」「咲いた」の三つの文節から成る。(goo 辞書 より)

私が中学生くらいの時国語で、文節分けする時は「ネ」を入れてやるとやりやすい、と習いました。
おそらくそう習った方結構いらっしゃると思うのですが、実際の所どうなんでしょう。
中学生の頃の国語の成績は人に言えるようなものではなかったので、文節分け間違っていたらすみません。