【 MARBLE テニスとホスト文字数しか合って無い 】
「・・・・・という事があったのですよ。お姉様。」
「のお姉さんになった覚えは無いよ。」
「ジョークだよ。」
真面目にごもっともな返答しないでよ。
「ふーん。でもさ、それって多分、忍足侑士だよ。」
「おしたりゆうし?」
おしたり、あまり聞かない苗字には首をかしげる。
がノートとシャーペンを取り出し、綺麗な字で「忍足侑士」と書く。
しのびあしって書いておしたりかぁ・・・・漢字も珍しい。
「でもよく私のあの説明で理解できたね。」
「それ自分で認めるんだ。わかるよ。
だって、胡散臭そうで、眼鏡で、髪の毛暑苦しそうな人、なんでしょ?」
「うん。」
あの人の世間一般でのイメージはやはりそれでよかったのか。
「ちなみに確認するけど、関西弁だったでしょ?」
「おお!そうそう。、物知りだね!」
「というか、彼、有名人だよ。」
「え、そうなの?」
「うん。テニス部の人だもの。」
テニス部に入ってて有名・・・・・・・・?
「・・・・・・女テニ?」
「なわけないでしょ。」
ふざけましたゴメンナサイ。
少し本気でつっこみを入れたに慌てて謝る。
は最近、は実は黒い性格しているのだと気が付き始めていた。
「・・・・・もう。あのね、氷帝の男子テニス部は別名ホスト軍団って言われてるの。」
「ホスト?ああ、あの、ジュリエット!とかいうやつ?」
「ドラマ見すぎ・・・・でもまあそれもホストだね。うん、あってるよ。」
は諦めたようにの言葉を肯定する。
「でも何でホスト?」
「簡単に言うと、顔が良くて、女癖悪そうなのがいるから?」
「・・・・・・・・・・それ中学生?」
「中学課程は義務だから。ちゃんと中学生の年齢だよ。」
うん。そうだよね。
「って、授業終わったらすぐに家に帰るんだっけ?」
「うん。お母さんにいつもおつかい頼まれるから。」
昨日は確か大根3本にジャガイモ5つ入り2袋ついでにキャベツ一玉だったかな。
よく家まで帰れたね。
慣れてるからね。
「なるほど〜、だから知らないんだ。」
「・・・?」
「んー・・・・実際に見に行けばわかるんだろうけど。」
「見に行けないの?」
「・・・・・・・・相当の勇気が必要かな。特に跡部。」
一体何が起きてる部活なんだよ。しかもあとべって人。
「今日行ってみれば?」
勇気が必要、と言ったすぐ後にそれを言うのですか。
ああもう。その笑顔も可愛いよ・・・・っ!
「、一緒に・・・・・」
「イヤ。部活あるもん。」
一刀両断された。
のばかっ!でも好きだぞっ!!!
「は何か嫌がってたけど、あんな風に言われると見たくなるんだよなぁ。」
怖いもの見たさそういうお年頃。
というわけでついついやってきてしまったテニスコート。
なのはいいのだけれど。
「・・・・・・・・・バーゲン行きたくなってきた。」
目の前の集まりを見て何故だかそう思ってしまった。
女と女の戦い。
魅力的。
「っと、せっかく来たのだから見なきゃ。」
は目の前の集団の中に入ろうと試みる。
・・・・・・・・が。
「跡部様ーーー!!!!!」
「素敵ーーーーーッ!!」
入れない。
しかも、うぜぇ
「ねえねえ。」
一番近くに居た女子生徒には話しかける。
「何?」
「あとべさまってどの人?」
「あの今一番奥のテニスコートでテニスしてる右の人だけど・・・」
頭を左右上下に動かしてかろうじてテニスコートが見える。
コートの周りを走ってる人が居て。
女子生徒の言った、一番奥のコートそしてテニスをしている人が2人。
その右の人だから・・・・・・あの人か。
「そうなんだ。ありがと!」
「跡部様を知らないの?」
「最近転入したから。」
「ああ、3年の。」
「そう。」
「ふーん。まあ跡部様は諦める事ね。」
そう言ってまた前を向いてしまった。
女子生徒はすぐに周りと同じように黄色い声を上げる。
うるさいな、と耳に軽く手を当ててその場を離れる。
場所を変えよう。そう思っては中庭の方へ歩く。
落ち着けるところ落ち着けるところどこかにないかなぁ。
は無意識に一番近い大きな木に手を掛ける。
よっ。
ほっ。
「・・・・・・・っしょっと。」
すとんっ
「はぁ。落ち着く。」
って私何で木に登ってんだよ。
「・・・・・まあいいか。落ち着くし。」
は枝に座って、足を前後に振る。
ああこれ懐かしい。
昔調子に乗ってブンブン足振ってたら一回転して落ちたんだっけ。
あのころは若かった。
「・・・・・にしてもうるさかったなぁ。」
あとべさま・・・だっけ、一応見れたけどよく見えなかったなぁ。
叫ばれるくらいならかなり凄い人なんだろうな。
でも結局、どんな部活かなんてさっぱりわからなかったなぁ。
は更に足を振る。
・・・・・・・・あれ・・・・?
そう思ったのと同時に空と地面が逆転した。
ずるっ
ドサッ
「・・・・・っき「ぐあっ!!!」
が落ちる事に気が付き悲鳴を上げたが、別の誰かの叫びと重なった。
目を開けてみると目の前に。
「・・・・・・あ。あとべさま、だ。」
私の下にあとべさまが倒れていました。
Buck
□□□□
なんだこれ・・・・・。
なんだか友人のキャラクターがどんどん変になっていく。